どなたでも絵を描き始めるために題材にできる一番身近にある生き物といえば何といっても様々な表情を持っている植物ではないでしょうか。
とても豊富な種類の中で自分好みの描きやすい種を選べるし、そして動物のように動き回らないので描くことに集中できる事も魅力です。
その活き活きとした姿は平凡な日常の風景に癒しと明るさをもたらしてくれ、描き進めることで見た目のみならず生態や仕組みなど多くを学ぶ事が出来ます。
でも正直な所、若いころに比べ道端に咲いている小さな花や公園などに自然に生えている木々に目が向くようになってきた年になっただけの事なのかもしれない。
ここでは、忙しい毎日の中でなかなか気付かない草木や花々を、ふと立ち止まって注目して描いてまいります。
蝋梅を描く
植物編と題して、花のイラストを描きます。
今年の冬はとても寒い日が多いような気がします。
こんな寒い時期に色鮮やかな花を咲かせる雪中四友と呼ばれている4種(梅 ウメ・山茶花 サザンカ・水仙 スイセン・蝋梅 ロウバイ)の中の蝋梅という植物で、その生き抜く力強さにあやかりたくて描いて見ようと思いスケッチブックを開きました。相変わらずつたない絵ですが挑戦します。
数年前にホームセンターで鉢植えの状態で購入し玄関に置いていました。
なかなか咲いてくれなかったのに昨年末頃からつぼみが多く目立ち始め、1月末に次々と開花。
今までこんなにたくさん開花したのは初めての事でとても感動しました。
よく画像で拝見する蝋梅は全て落葉しているものが多いのですが、我が家は玄関に置いていたためか青々とした葉がついたままです。
肝心の花がほとんど下向きに咲いているため良く見える状態で撮影して描く事にしました。
(下向きの花が香りが強いとか)
とてもシンプルで鮮やかな黄色い花は、本当にロウで出来ているような質感で何ともいい香りがして気分も落ち着きます。
ちなみに花言葉は”慈愛”との事です。
写真をよく見ながらスケッチ
今回は鉛筆をHBから4Bへ持ち替えて描いています。
写真とは相当違いますが、見ながらB6のスケッチブックに収まる部分を切り抜いて描いてゆく。
花はとても難しいです。今回もまた描いては消し描いては消しの繰り返しでやってます。
ようやく様になってきたところでもう夜中だ。おやすみなさい。
葉を描き入れて見栄え良く
これまた写真とは違っています。
花を目立たせるために葉っぱを自由な位置に描いてみた。
線にメリハリをつけながら、ティッシュペーパーで擦ってぼかして練ゴムで修正しながら、リアルさを出していきました。
蕾を追加してバランスをって 完成
右下の空白が気になったのでつぼみの枝を描き足してみた。
全体のバランスは良くなった気がするが、まだ細かい部分を直したい衝動に駆られます。
ですが、リアルに描くことが目的ではないし、なにより私の腕ではまだまだ出来そうにありません。
いつの日か満足できるようなイラストが描けるように続けて行きたい。
最後に、この絵を描けたのは、忙しい私の代わりに水や肥料をあげたりなどの世話をしてくれた母のお陰で、とても感謝しています。
来年は出来るだけ世話をしてより多くの開花を期待したいと思います。