梅の花を描く

梅の花アップ写真

 前回、蝋梅を描いてみましたが、引き続き花の絵を描いていきます。

 雪中四友にちなんだ題目で進めてみたいと思ったからで、この2月~3月は何といっても梅の花を目にする季節ですので、早速スケッチに挑戦してみることにします。

 また、今回は開花し始めた立派な梅の木を見かけて、あいにくの天気でしたが小雨の中とても綺麗だったので撮影したものを描いていきます。

描く枝を選び撮影

雨天時。梅の花の開花初期

 たくさんの枝があるので、あまり枝が重ならなく花が際立つアングルを選ぶ。

 まだ咲き始めのようだったので選べる部分は少なかったが、かえって開花している花が目立ってよかった。前回の蝋梅は鉢植えで身近に感じながら描きましたが、今回は立派な梅の木でとても迫力があり描けるのか少し不安に思いましたがとりあえず描き進めてみます。

 ちなみに蝋梅も梅の字が付いているけどまったく別の植物だそうです。

 梅の花言葉は ”高潔” との事。

見たまま描いてみる

梅のスケッチ

 選んだ枝を見たまま描いてゆくうちにいろいろ組み合わせて描けないか考えてみた。

 人の後ろ姿や石灯篭などを加えてみようと考え大まかに描き入れてみた結果、やはりシンプルに梅だけを描いたほうが気持ちも落ち着いた。

梅のスケッチ
少し線を明確にする

 そのまま描き進めて感じが解ってきたところで、別の紙に改めて描きなおすことにした。

書き直して分かった事

梅のスケッチ
ズームアップ

 描いてみて分かった事がひとつあった。

 花が主役と思って描き始めたけど、枝がしっかり描けていないと花も花らしく描けない事です。

 当たり前の事だけど、実際に描いてみないと理解できない事があるのだと改めて感じ、またひとつ学んだ気がして嬉しく思った。前回の蝋梅の時も考えてみれば花は後で描く感じになっていた。

 こうやって小さいけれど一歩ずつ進んで行けることが大切だと思う。

仕上げて 完成

梅の花に水滴

 線にメリハリをつけて、花の部分は一度強めに描いた後に練ゴムで軽く全体を撫でて線を薄くして柔らかさを表現してみました。

 少し後に見たら蕾が皆同じ感じになってしまったのが気になった。

 最後にティッシュと練ゴムでぼかしを表現して、水滴を描き入れとりあえずここまでにしたいと思います。

2週間後満開 !!

後日梅の花満開

 2週間後。

 穏やかな天気の中、再度訪れてみたらほぼ満開となっていました。

 満開の状態で描くのは遠慮しておこうと思う(なかなか大変そうだ)。

 見事な梅を観梅させていただき良いひと時を過ごす事ができました。

さらに6週間後実り

 満開から6週間後。

 ある日、以前描かせてもらった梅の木をふと見たらにたくさんの実が生っているの発見した。

 しばらく眺めながら、桜の花も散り、新しい年度を迎え世の中があわただしく動き出している中で、植物も同じく次の時代に受け継いでゆくために新しい種を生み出しているのだなと重ねて思った。

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