スケッチブックとは、絵を描くために必要な画材として欠かせないものであり、図画用紙という絵を描いたりするための紙が本の様に束ねてある(その名の通りスケッチするための紙がブック状になっている)ものです。
マルマンさんのB6サイズのスケッチブックです。
鞄に入れて携帯し、描きたい物がある時などは空いた時間に直ぐ取り出して描けるのでとても使い易いです。
描くことが日常となり上達するための良き味方という感じです。
アポロさんのF8サイズの高級水彩紙のホモドローイングブックです。
イメージしたものを思いっきり描く時などに使っているので、自宅で落ち着いて描く時に使わせてもらってます。
のびのびと描く事で気持ちをリフレッシュさせてくれる仲間という感じです。
スケッチブックではありませんが、画材屋さんで、水張り用にカット売りして頂いた、最高級水彩紙のアルシュです。
以前、意気込んで取り組もうと思い切って購入したのですが、未だに未使用のまま。いつの日か使いこなせるように精進して、到達するための目標になっています。
私は仕事柄、紙を使った作業をしているのでその特徴や大切さはよく理解しているつもりですが、私生活で実際に自分の手で直接描くための紙となると失敗して何枚も描き直したりして案外ぞんざいに扱ったりすることもあり、反省しています。
ここでは描くための紙ということで少し考えてみようと思います。
先ずサイズですが、コピー用紙などでご存知かと思いますが、A4・A3などのA判の紙と、B4・B3などのB判の紙が有ります。(菊判や四六判もありますが今回は割愛させていただきます)
そして画材専用の規格の種類の1つとして、F(フランス由来の figura:人物)という規格が有り、スケッチブックでよく見かける F8・F10 などのサイズです。
A判やB判のサイズは、数字が小さいほど大きくなっていきます。
(鉛筆の記号と何か通じるものが有りますね)
A1サイズ=841センチ×1189センチ・B1サイズ=1030センチ×1456センチと、どちらもJIS規格で定められており、A1・A2・A3・A4・A5・A6 と B1・B2・B3・B4・B5・B6 のように二つとも同じように分かれていて、A判・B判とも数字が1つ増えるごとに半切りのサイズになっていきます。
周りを見渡すと、手帳や単行本など意外とB6サイズのものは身近にあり、携帯して使うにはとても良いサイズで、特に1つの対象に絞って描くには向いているサイズだと思います。
画材専用の F サイズは、数字が大きくなるほどサイズも大きくなっていきます。
F0・F1・F2・F3・F4・F5・F6・F7・F8・F9・F10・・・
参考までに、F0=180㎜×140㎜、F3=273㎜×220㎜、F6=410㎜×318㎜、F8=455㎜×380㎜
F10=530㎜×455㎜ と、どんどん大きくなっていきます。
私が使っているB6サイズで言うと、結構身の周りに有ったりします。手帳や単行本など携帯して使うにはとても良いサイズで、特に1つの対象に絞って描くには向いているサイズといえます。そして、初めて持ったスケッチブックのサイズが F8 位だったので、腰を据えて落ち着いて描くときはそれ以降ずっと同じサイズを使っていますが、描きを始める時は、いろんなサイズを試してみて1番馴染んだサイズを選ばれるのがストレスなく満足できる作品を描くための近道です。
大きなサイズに描く時というのは、大体最初にイメージして決まりますが、風景画などの複数の対象物がある場合やインパクトのある複雑なイメージ画などを描くときなどは、余裕のある大きめのサイズがベストだと思います。
若い頃に、イメージ画を休日に少しづつ描き続けて、一般公募に応募した事がありますが、その時はB2やB3サイズの画用紙を水張りのパネルに描いていました。
水張りとは・・・
刷毛を水に浸して、画用紙の裏面に塗って水分が十分に染みわたったら、べニアパネルに乗せ、中央部から外側へ全体を伸ばす感じで張ってパネルの側面にホッチキスで止めつけ、私はホッチキスで止めた上に水張りテープを貼っていました。
水張りをすると、描いた後も画用紙がきれいに平らな状態を保てるので、保存もしやすくなります。
実際私が20年以上前に描いたパネルは、後に保護シールを表面に張ったものの、現在もよれることなく綺麗にパネル張りした当時のままの状態です。
20年位前、描き途中半ばでそのまま止まってしまったB3の水張りパネルです。紙も緑色の水張りテープも茶色に変色してしまっています。
鉛筆画なので描くときに水は使っていませんが、表面は当時の状態と変わらず盛り上がりなどの変形はしていないのが分かるかと思います。